親の介護が始まる時、真っ先に頭をよぎるのは、お金のことではないでしょうか。
介護にかかる費用は一体どれくらいか、それは人によって様々です。
まずは、介護認定を受けて実際に受けるサービスによって違いますから、月々いくらかかるのかについては、そんなに慌てなくて大丈夫です。
それよりも前に早急にやっておくべきことについて今からお教えします。
認知症になってしまった人の銀行口座を守るには
認知症介護、まずやってしまいがちなNG行為
まず、やってしまいがちなNG行為をお伝えしておきます。それは、銀行などの窓口で親が認知症になったことを伝えてお金を引き出そうとすることです。

母が認知症になったので介護の準備にお金を下ろしたいんです!

申し訳ありませんがご本人でないと預金は引き出せません
銀行に口座名義人が認知症になったことを知られてしまうと、即座に口座を凍結されお金を引き出せなくなります。考えただけでゾッとしますね。
実際お金が引き出せなくなり、介護費用やその他の生活費を肩代りするはめになった人もいます。
まだ本人が分かるのであれば、キャッシュカードを預り、暗証番号を聞き出しましょう。
もし本人が暗証番号を忘れたりキャッシュカードを紛失していたなら再発行の手続きを早急に行いましょう。
その場合も本人ではないと出来ませんから、窓口に付き添って手続きを助けてあげてください。
もちろん認知症のことなど口にしないでください。窓口でついモタモタする様子は、加齢で物忘れが多くなったという前提でフォローしてくださいね。
この時疑われず手続きを済ませるコツは、銀行員さんや親に対して自然な笑顔で接することです。
無事再発行が出来たら、そのあとはキャッシュカードや通帳はご家族が管理するようにしてください。
お金の管理を委ねてもらうコツ
とはいっても、まだ自分がしっかりしていると自覚がある人は特に、お金の管理を家族であっても任せたくないという人もいるかもしれません。
無理やり奪おうとしても北風と太陽になってしまいますからあわてずゆっくりと構えて話し合っていきましょう。
【悪い例】

母さんはよく忘れるんだからこれからは僕が財布も通帳も全て預かるよ!

そんなの困るわ、買い物も行けやしない。

何言ってるの、もう買い物すらろくに出来ないじゃないか!
やはりどんな時も信頼が大事。こんな感情的な物の言い方では、余計に警戒させてしまいますね。
普段から相手が安心できる言葉かけをする癖をつけられる方が、今後物事がスムーズに運ぶでしょう。
【良い例】

最近物忘れ増えたよね‥母さんの大事なお金だから、管理を任せてくれるとお互い安心だね。
必要な時は言ってくれたらいいよ、これからは一緒に管理していこうね。

そうだねえ、お財布を失くすと大変だから預けようかねえ
ついイライラしてしまいがちですが、深呼吸をしてください。急がば回れです。
お金の管理はするけれど、このお金は変わらずあなたの物、ちゃんと自由に使えることを伝えて安心させてあげましょう。
もしどうしてもそれが出来ないなら、兄弟やケアマネに相談して、家族にお金の管理をゆだねることを第三者に促してもらうとよいかもしれません。
完全に管理できるまでは、キャッシュカードだけは預かって財布に少しだけお金を入れて持たせてあげるのも手です。
いきなり取り上げるのではなく、焦らず根気よくいきましょう。
そのほか、通帳、財布、印鑑などの貴重品をこれからは管理してあげる方向で、必要であればほかの家族の方と話し合って管理してください。
この時点で広く親戚にまで知らせる必要は勿論ないです。
親戚や兄弟の中にも何かとお金についてややこしい人がいればなおさらですね。
どの金融機関に預金がどれくらいあるか早いうちに明確にして、出来るだけシンプルに口座をまとめておく事をお勧めします。
年金が入る口座と生活費が引き落とされている口座は同じだと思われますが、バラバラになっていないか念のため確認しておいてください。
他に複数の口座があるなら年金が入るその口座をメインにまとめると便利ですね。
定期預金も引き出せるうちに普通預金に入れておくなどした方が、いざ医療費や介護費などで大きな出費がある時にスムーズに引き出せます。
認知症の親のお金を管理する上での注意事項
認知症の親の大切な通帳記帳、メモ書き
さぁこれから親の口座から自由にお金を出し入れできるようになりました。
かといって自分の好きに使うような悪い人はこの記事を読みに来ていないと思います。
毎月かかる生活費のほかにデイサービスなどの施設に払うお金も必要ですから無駄遣いなど出来ませんね。
ただあなたがどんなに真面目にお金を管理していたつもりでも、後で思わぬトラブルになることもあります。
口座名義人である親が亡くなった時、相続する対象となる親族達から不正な利用を疑われないよう、お金の出し入れは通帳を記帳して明確にしておきましょう。
領収書やメモを残すなどしておくとよりいいですね。後々トラブルにならないよう少し先のことを想像して念のための準備することはお金の面では、とても大切なことだと思います。
無駄な固定費をなくす
女性なら特にお化粧品の定期購入などしていることもあります。
認知症になった人が自分で解約はほぼ出来ないと思います。
無駄なサブスクはこの際きれいに解約しましょう。
他に習い事をやめる、会費のかかる○○会のようなサークルなど。
勝手にしてしまうのは可哀想なので、本人に話して説得したうえで行いたいものですね。
本人がまだ携帯電話をつかえているなら持たせておくべきですが、そんなに頻繁にもつかわないなら料金の見直しだけでもすると電話代の無駄を省けますね。
通常も緊急時も扱いが難しいなら持っていても無駄でしかないので解約をするべきですね。
解約の手続きも本人が窓口に行けない場合、本人署名の委任状やそのほか本人確認の書類などが必要となるので早めに行う事をお勧めします。
その代わり親が今まで一人暮らしをしていて、これから電話もろくにかけられない状態なら、思い切って同居をする選択を考えたほうがいいでしょう。
ガラリと介護する側の環境が変わってしまいますが、二重の生活費がかかることも今後大きな負担になります。
どうしても無理であればヘルパーさんを雇うことも今後検討してください。
兄弟がいるならば、お金の事、見守りのこと、介護生活の諸々について話し合うことをお勧めします。
まとめ
1.家族が認知症になったことを金融機関には決して知らせずに、口座から必要なお金を自由に出し入れできる環境を整える
(本人から直接キャッシュカードを預り、暗証番号を確保しましょう)
2.カードや暗証番号の再発行が必要な場合は本人同伴の上、フォローして再発行の手続きをする
3.複数ある口座はシンプルにメイン口座(年金の入る口座)にまとめる
4.定期預金はいざというときすぐ引き出せるよう解約して普通預金に入れておく
5.家族にあとで不正利用を疑われないために、通帳の記帳やメモ書き、領収書を保管するなどして、お金の出し入れの明確化をはかる
6.むだなサブスク、会費や月謝などかかるものの解約をする
7.完全に使えないなら携帯電話を解約する
何をするにも、やってやるではなく、あくまで寄り添う、手助けするといったマインドを心がける方が今後何かにつけて腹を立てる機会が減るのではないかなと私自身思います。
そしてお金の管理を預かる時、無理やり奪うことは避けましょう。本人を説得しようと力むのではなく安心させて上げることを意識すると案外上手くいくかもしれません。
今日はここらへんで。最後までお読みいただきありがとうございました。
今この記事を読んでいるあなたは、これから始まる介護生活に大きな不安を抱いていることと思います。大丈夫です、焦らずやっていきましょう。
私はあなたの味方、ひとりではないですよ。
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